DAQ USB6215 でのアナログデータRead

Question

LabVIEW Ver8.0.1、DAQ USB6215を使用して、データの収集を行っていますが、
スタートしてから2秒間程、データが読み取れません。
プログラム手順
１．「DAQmx Create Task.vi」（自動クリア=TRUE）にて、タスクを作成。
２．「DAQmx Create Task.vi」（自動クリア=FALSE）にて、出力されたタスクを使用し、
　　「DAQmx Create Channel (AI-Voltage-Basic).vi」にてチャンネルを作成。
３．「DAQmx Timing (Sample Clock).vi」(サンプルモード=連続サンプル、ソース=OnboardClock)に
　　レート=256を指定
４．「DAQmx Start Task.vi」にて、タスクスタート
５．「DAQmx 読み取りプロパティノード」にて「チャンネル毎の有効なサンプル数」を取得
６．「DAQmx Read (Analog 2D DBL NChan NSamp).vi」にて、サンプル数に５．で取得した有効サンプル数を
　　指定し、データを読み取り
５，６の処理をWait1000msecを置いたループで連続で処理していますが、４でスタートしてから
２秒間程(2回ループ)は、５の有効サンプル数の取得にて、データ数が０や１など、少ない値した取れません。
スタート後、数秒間のデータは取得できないのでしょうか？
よろしくお願いします。

Answer 1

UNI21様
　ティックカウントを眺めていたらどういう動きをしているかが追えます。添付VIをご参照ください。(8.0形式で保存しています)
順を追って記述しますと、
1.ループ実行開始(1回目)
　　　　↓
2.サンプルがまだ溜まっていない(サンプルレートが低いため)※250Hzだと1サンプル取得するのに約4ミリ秒必要
　　　　↓
3.サンプルが0なので読み取り関数はデータを0個取得して次の処理へ(この間待機関数は並列で待機している)
　　　　↓
4.待機完了(次のミリ秒倍数まで待機だと、1秒よりだいたい短い)
　　　　↓
5.次のループに突入(2回目)
　　　　↓
6.前のループが1秒より短い時間で終わっているので、250サンプルより確実に少ない
　　　　↓
7.読み取り関数が全バッファ内データを取得(この間待機関数は並列でシステムタイマ値がきっちり倍のミリ秒まで待機する)
　　　　↓
8.待機完了、次のループへ突入(3回目)
　　　　↓
9.今度は前のループがきっちり1秒待機しているので、1秒分のサンプルが取得できる
　と、なります。ご確認ください。
　なお、いくつかサジェスチョンがあります。
　1. DAQmx読み取り関数でNサンプル読み取りは、指定したサンプル数が溜まるまで待機するので、
　ループ内に待機関数は不要です。(もっとも、指定したサンプル数が溜まっているかポーリングするので
　効率が悪いといえば悪いです。）
　2. 利用可能サンプルをプロパティノードで取得していますが、読み取り関数の読み取り数を未配線に
　すると、自動的にバッファ内のデータを全て取得します(「-1」が指定される)。
　3. 次のミリ秒倍数まで待機関数だと、システムクロックが指定した数値の倍数になるまで待機する、
　という働きをするため、1回目の待機が指定した秒数より短くなる場合がほとんどです。最初の1回から
　指定した時間ループを回すには「待機」関数を使います。
　4. 今回の挙動は、待機関数を並行して待機させているから、ということもあります。もし待機関数を
　使用するのであればシーケンスストラクチャを使用して、読み取りの前に待機するようにさせた方が
　良いと思われます。
　添付VI：DAQ_N_Sample_Acq_DF.viを実行すると以下の流れが確認できます。また、添付の
DAQ_N_Sample.Acq.viが一般的なNサンプル読み取りのVIとなります。サンプルファインダの中に
入っているサンプルもこの形になっていると思いますので確認してみてください。
添付:
DAQ_N_Sample_Acq_DF.vi ‏42 KB
DAQ_N_Sample_Acq.vi ‏23 KB